令和6年1月1日能登半島地震発生
年明けから静岡遠征の予定が入っていたのですが、地震発生後は部員の安否確認から始まる。
被災した部員もいることもあり、遠征は中止となります。
静岡まで追っかけるためにホテルも予約してありましたが。。。
1月中は自宅待機でオンライン授業と各自で自主トレ。
ボールに触る時間は極端に減り、金沢市内の学校は授業も始まりサッカーの練習も始まりだすと、より一層先が見えない不安感に気持ちが落ちていく感じでした。
2月に入り富山に活動の拠点を置くことが決まり、各自寮から荷物を持ち出し各自で富山まで引っ越しを行いました。
県外から来てる生徒や親御さんは、正直複雑な気持ちだっただろうと思います。
地震があり危ない地域に子供を預けるのか?
各家庭で色々な話し合いがあった中、皆が再会できたことは本当に良かったと思いました。
協力いただけたのが富山県射水市の民宿「青山 有磯亭」さんで、お世話になることが決まりやっと活動が再開されました。
今までの寮での生活とは違うので、より一層厳しい生活が始まり練習時間も少なくなります。
『1カ月ぶり全体練習 被災の鵬学園高サッカー部 射水のグラウンドで汗』
沢山の方の支えがあり、2月から富山で全員が集まり永森記念グランドで練習がスタートしました。
富山での生活は七尾の学校敷地内にある建物をリフォームして寮として使用できるようにする間の約一ヵ月間という予定でしたが、二か月かかり3月いっぱい富山でお世話になりました。
「能登に笑顔を 支えに感謝」石川県で被災した鵬学園高校サッカー部が奮闘中
『被災した石川 七尾の高校サッカー部 避難先の富山県から地元に』
苦しい生活環境の中、4月からは仮の寮に戻ることができリーグ戦が始まりました。
子供達は本当に楽しそうに公式戦を行っていました。
総体が始まるまでにリーグ戦は第7節まで進み、3勝1負3引の状態で総体モードに入ります。
5月25日から始まった、2024年度 石川県高校総体 サッカー競技 男子の部(インハイ)
インターハイや選手権は何が起こるか解りません。
一戦一戦全力で、少しでも長く試合ができることを望んでいました。
連戦が続く試合では、鵬学園のような人数が少ないチームは、怪我人を出すとその後の試合がかなり厳しい状態になってしまいます。
難しい戦いが続きましたが、なんとか決勝まで駒を進めることができました!
6月3日(月) 決勝 鵬学園 VS 星稜高校
金沢ゴーゴーカレースタジアム 15:00KO
この日も朝から地震があり、携帯の地震警報で起こされました。
15時キックオフということもあり、午前中はずっとソワソワ、ソワソワと。。。。
早めに会場に行ったつもりでしたが、会場に到着してからの時間があっという間に過ぎていきキックオフです。
いつも観戦に行くリーグ戦やカップ戦、どんな試合よりも今まで見てきた試合の中でこんなに足が震えた試合はありませんでした。
新しいスタジアムで、被災した子供達があんなにも躍動した姿に感動しかありません。
試合が終わった瞬間は夢を見ているのか、何が起こったのか良く理解できないくらいな感覚でした。
まわりの歓声も大きく、多くの人が涙を流していました。
最高の景色でした!!
インターハイ初出場の鵬学園。能登半島地震により学校が被災…困難な状況でも多くの人に勇気を「まずは自分たちが笑顔になろうって」
能登地震で被災したサッカー部、全国からアシスト受け初のインターハイ…練習場所・宿舎提供に「感謝」
令和6年度 全国高等学校総合体育大会サッカー競技 男子
初戦は7月27日(土)9:30KO
鵬学園(石川県)VS日章学園(宮崎県)
ハワイアンズスタジアムいわき・アロハフィールド
沢山の応援よろしくお願いします。
全国の舞台で、自分達の楽しいサッカーができるように!
選手皆楽しんで!!